仮面福祉会

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致死量のきらめき

駅に近付くと、線路の中途半端なところに電車が停まっているのが見えた。乗換案内アプリのアラート以前に、どうしようもなく運転見合わせである。
この場合真っ先に知りたいのは、いつ再開するかよりも、振替輸送をしているかどうかだ。以前、振替のつもりで乗ろうとしたバスの運転手さんに、やってない、と半笑いで言われたのを、執念深く覚えているから。

別のルートで向かい、始業5分前ぐらいに着く。遠回りなのもあるが、改札から職場が遠い。

湿度が高く、不快な暑さ。
最近やり取りしている大学生とイベントについて打ち合わせ。4年生と2年生という組み合わせで、先輩が後輩を育てようとしている様子が微笑ましい。子どもでも学生でも職場でも、学年のあるところには「教育」という関係性ができるものだ。
学生さんたちは、私には一軍で、自信に満ちキラキラして見える。同世代だったら致死のレベルで畏怖そのものだ。土曜に話した職員さんを卑屈と評してしまったが、自分も大概である。

終え、暑いがとぼとぼ歩いて事務所に行く。午後はペアの子と入れ替わりで課長面談。
異動してから3か月経ち、すっかりこ慣れてイライラすることが増えたのを自覚している。これまでただ享受するだけでいられたが、なんでやねんと思うことが増えたし、曖昧なことが多いのにちょっと疲れてきた。
という自覚があるから話したいことはそこそこあったのだが、課長のターンが多く、聞かされる時間が大半を占める。そうかこれは、上司から部下へ、このように働けよという主旨のやつだったんだな。

あちこち寄り道をしながら自転車を漕いで戻る。一生覚えられない気がしていた道も、段々位置関係がわかるようになってきて、学習するものだなと人間に感心する。

豆乳とヨーグルトを買って帰る。

横隔膜を鍛えるために借りた本を読むが、寝落ち近く早々に諦める。呼吸の練習をしようとすると、胸と肩と背中が痛む。