仮面福祉会

できることを切り売りしています

いまこそ自律を

再び朝が暗い。

やらかした仕事について一晩考え、せめて昨日の分だけでもリカバーできるのではと逸る気持ちで家を出た。

金曜の電車は混んでいて、降りるときに頭のなかでどやどやと効果音が鳴る。競走馬のようにコースをとって地上出口に向かうのが、毎日ちょっとしたゲームだ。

 

リカバーはできないことがわかった。

 

またやらかしましたということは上司に報告したが、この上司はけして私を責めることがない。反省していると汲んでくれているのか、誰の手にも負えない業務だと考えているのか、叱りたくないだけなのかわからないが、自分で戒めるしかない。いつかどこかで絶対めちゃめちゃ責任を取る日が来ると怯え、過去に怒られたことを反芻する。あれはありがたかったと頭ではわかっているが、辛い記憶だ。

 

反省と対策はしたが、日中は今日も事件の対応で過ぎる。

同姓同名同年生まれ同居のインド人について頭を悩ませる案件があり、聞けば、シェアハウスだが交流がないと言われいい加減にしてほしいと思う。それだけ同じなら仲良くなっとけよ、と、理不尽なことで腹を立てた。

それから事件に巻き込まれているのだという主張の電話に数週間手を焼いている。協力するほど我々に不利益だし、誰が真実なのかなど調べようがない。といって、無下にするのが近道とも思えないのでつい政治家みたいな問答になってしまって嫌だ。

 

夜、停電のためギリギリまでお手紙をしたため強制終了で帰る。やらかしたことについて土日気休めにでも処理しようと目論んでいたが、月曜まで停電だというので霧散した。やけになって明日のラグビーチケットを買った。

 

私より後に帰ってきた父が、めちゃめちゃ不機嫌で意味不明である。父にこそ、もはや、進言するものは誰もいない。