仮面福祉会

できることを切り売りしています

かねあい

朝食をとりヒーターの前で丸くなっていると、母が起き出すなり何か活発に動いている。なにごとかなと背中に気配を感じていると、指輪があった、と言いながらリビングに現れた。ああ、それか。結局車に落ちていて、ありそうなところにあって良かった。

母は急いで弟に連絡をし、バタバタと家を出ていった。明日の成人式の着付けに駆り出されていて、それが朝3時起きとかで、前乗りをしなくてはならないらしい。それで給金は最賃にも満たないらしいから、とんだブラック労働である。新成人の皆さん、そういうことらしいですよ。

 

昼過ぎ、虫の知らせがあり洗濯機を開けると、洗濯が終わった状態で放置されている。え、どういうつもりなの。母の考えが全く読めず困惑するが、そのままにはできないので、干す。それからあちこち掃除機をかけるなどする。

 

夕方、弟夫婦が指輪を取りに来た。この後、結婚一周年記念で食事にいくのだという。そこに指輪がなかったらつらいよね、よかったよかった。

 

夜、父と二人のため食事の準備なーと面倒がっていたら、父が食卓の準備をするなどしてくれていた。そうか、父なりに、何もしない夫でいたくはないんだな。

ルートとして、父と二人で暮らす未来もあり得るが、面倒くさすぎるなと思っていた。もしかしたら本人なりに家事をやってくれるのか?と、今日のことで一瞬期待したが、多分偶のことじゃなきゃやらないだろうな。