仮面福祉会

できることを切り売りしています

失物出ずる

しばらく乗らないうちに自転車の鍵が行方不明になっていた。急ぎの用もなくそのままにしていたが、いよいよ用ができたので真面目に探すと、スペアが2つ見付かった。それらの鍵は、I🖤NYというプレートのついたキーホルダーに付いていた。こんなフィクションみたいな代物、絶対に私のじゃないがどこから沸いてきたんだろう…。

もともと使っていた鍵も出てきて、元に戻った。本気で探せば大体のものは見付かる。

 

踊りを見に吉祥寺へ。その前に図書館に寄り、パソコンを持ち込みできるかと訊くと、カウンターに座る3人がかりで、図書館資料で調べものをする人に限ります、と重ねて言われる。禁止されてることをやる気がないから訊いているのに、訊くこと自体が迷惑行為みたいではないか。

剥き出しの警戒感に苦笑して去り、しょうがないのでミスドの隅っこで作業をした。子連れの大人が入れ替わり立ち替わり隣に座り、ドーナツを前にした子どもたちの振るまいが様々なのがおもしろかった。必ずしも喜んで食べるわけじゃないんだな。

 

踊りは初めて見る、舞踏といわれるジャンルのもの。とはいえ出演者は主にコンテで活躍する第一線ダンサーたちで、黒目白塗り裸のいわゆる舞踏ではなかった(ほとんど裸ではあった)。それで心のハードルが下がったのか、森山未來見たさで行ったのだけど、すごく、すごく良かった。終始わけがわからない。カンタータでひたすら壮大で、耽美っぽいのに踊る人々は全員男くさく、自在に変な動きをしていて結局超格好良くて震え前のめりになった。

主宰の笠井さんがお休みで、恐らく代わりの人が踊っていた人形のような女の役が、歌舞伎の舞踊とニアリーイコールに見える。これがアングラということか。踊りの舞台を見るたびに、七之助に1回コンテ挑戦してみてほしいなぁと思う。俺得でしかないか…。

それにしても、男の人はうらやましいな、歳を取るなりのかっこよさがあるものな。そう思うのは自分が女だからだろうか。男だったら、例えばヘドバンする50代の女に惚れたりできるんだろうか。ひどいことを言っている自覚はあるが、あくまでも自らの不安の話です。

 

牛を食べるカムイの話を見てから寝る。