仮面福祉会

できることを切り売りしています

先手を考える根気がない

職場へ行き、掃除機をかけ、茶を入れ、仕事を始める。今日も人が少ない。タスクを書き出し順番に済ませているはずなのに何だか終わらない。

 

関係者から相談されるのが業務の1つである仕事をしている。よくある類いの相談のはずが、受けるものによって周りを巻き込む大事件と化すことがあり、どういうことなのか。答えた後に来るだろう更なる質問を、連想ゲームのようにあらゆるパターンで想定して、全部準備しようとするのが原因らしいと、何となくわかっている。間違ってるわけじゃないので、押し止められもせず、困る。

 

この2年余り、初めてではないことの方が少なく、毎日のトライアンドエラーが過ぎる。同じような目にあっている団体が全国にあるのだが、大体のことは我々が先鋒となる。

うんうん唸りながらクリアし、最近ようやっと内部用マニュアルを作ったことについて、他県の人からふわっと電話で尋ねられてキレそうになった。ちょっとは自分で試してから訊けよ。

一流選手は後身に技術を惜しみなく与えると聞くが、私は器がエスプレッソカップぐらいしかないので全然無理です。欲しかったらお金ください。と言いながら答えなかったわけではない。ただ簡単に済ませ、やってみたらわかりますよ、と加えた。

そうか。みんな、やってみることを恐れ過ぎなのではないか。

いつも面倒がって、爆発してから考えればいいやととりあえず赤い線を切ってケガをしているのが私です。絶対将棋とかできない。

 

今月は歌舞伎へゆき、舞台を見、ライブで跳ね、明日は踊りを見に行く。こんなにも芸術の秋をやっているとは思いがけない。端から見ればひとりを満喫しまくっているが、常に暗澹としていることすら贅沢である。