仮面福祉会

できることを切り売りしています

あちらの私に後はまかせた

朝、ロングのワンピースを着た女性が小さな犬を引いて駆けているのを見た。

交通量の多い大通りの、信号がない所を。

切り取れば優雅で、特に犬は、走って楽しいなぐらいにしか思ってないだろうが、その実は命懸け横断というギャップでやけに印象深かった。

 

仕事、つかまらず便りを待っていた人々からようやく連絡があり、ものごとが進んで良かった。

急に改めて、仕事の電話をするときの社交性が我ながらすごいと思う。そもそも電話という行為を仕事以外でほとんどしないから、完全に別の部屋に入って違う人間になっているようだ。

いっぽう、職場の人と話したくて、一億年ぶりに飲みに誘うという行為をした。ここに至るのにかなり躊躇があり、快諾されたらされたで、話が持つか?他に誰か誘った方がいいのか?それは誰なのか?と悩みが芋蔓で恋のようだ。

 

このあいだ見た北条政子についての番組で、人を惹き付ける演説の構成とはというのがあった。大外から入り、結論までに相手の気持ちを取り込む、という意図らしいのがわかったが、なるほど私は大抵その、遠回りしている間にドロップアウトしているな。せっかちなせいもあるが、普通でも余程聴く気があるか、話し手にカリスマ性がなければ成立しないのではないか。というのは逆に、中身がなくても聴き手と雰囲気によっては、扇動できてしまうということでもあろう。昨今のエセコンサルたちのことを想起して震える。