仮面福祉会

できることを切り売りしています

気付かないことにする

気付いていないふりをしているが、かゆい。

母が弓の道場でちょくちょくお土産をもらって帰ってくるが、それが純粋の旅の土産であったり、お菓子のおすそわけだったり飴ひとつだったりするのが「寄り合い」の感じを醸し出している。そして母はそれらをほぼ自分で食べずに持ち帰ってくる。

そのようにして貰われてきた物カゴの中に、気になっていたが食べたことのない、バターバトラーのフィナンシェがあったので、食べた。頂いて食べてみて、自分のお持たせセレクションに入れるかどうか決める、お菓子のまっとうな輪廻だ。

うまいけれどフィナンシェだったらアンリ・シャルパンティエのが好みであった。ちなみに1位は柳月の十勝木の実です。

お菓子と言えば、父がテレビで見て食べてみたいと言っていたので、ローソンのバスチーを買う。自分で食べないものを買うのは気楽でいい。

 

仕事、先週から毎日電話をしてずっと話せないし折り返しもない人がいて困る。システム改修で仕事ができなくなるのでさっさと帰る。電車遅延で振替で帰る。

 

先日父が2台エアコンを購入したものの、1台が設置できず保留になっている。予定の部屋に付けるには、家に手を入れねばならないらしい。諦めて違うところ、即ち私の部屋のエアコンを換えようかと訊かれ、何の気なしに、今更じゃない?と言った。今更って何、と笑われてはっとしたが、気付かなかったことにした。

そうか、父は私がこの先もここにいると思っているのか。