仮面福祉会

できることを切り売りしています

共感のまやかし

目覚まし以前に起きなくなった。体重は相変わらずじわじわ増えている。

テレビをつけると海外のゴルフがやっていた。知っている選手が1位だ。スコアを見たら、半分以上丸が並んでいて神がかってすごい。安定していつも上位にいる選手はいるが、優勝ともなると、好不調の明らかなことと、運、というものも感じざるを得ない競技だ。あと、あんまり見てると自分もできる気分になる。やったことないのに。その、できそうさによって、すごさもわかるところが、ゴルフ人気のありどころなんじゃなかろうか。

仕事はぼちぼち。
土日で出た学会の報告を書かねばならず悩む。改めて考えると全然理解できていない。小学生の時に夏目漱石を読んで、わからない言葉が多過ぎて頓挫したあれに似ている。この後、大学の先生に相談してあわよくば調査に入りたいと思っているのだが、気持ちが高まらず考えがまとまらない。重ね重ね明晰な頭脳がほしい。
倉庫で物を探しながらつい、わかんないなーと声に出てぼやいたら、他に人がいて焦った。

先日同業者が取材を受けた報道番組をネットで見た。この間こういうことがぼつぼつあり、都度内容を確認しているが、自分が考えているようには示されないものだなと、当たり前のことだが毎回思い知る。各々取材する側の結論があって、それに沿った構成のために、部分が切り取られ編集される。それは偽りではないけど部分であって、私にとっては問題でも課題でもないことが多い。なにかな、安物の靴下を買って、穴が空きそうだ、って言わされてそこだけ問題に仕立てあげられてるみたいな感じかな…。まだ空いてないし、空いたとしてもごく妥当なのにねっていう。…喩えむずい。なにしろ、別の問題を問題だと言うために荷担させられてる内容だった。毎日つくられる他の様々な報道も、当事者たちはみな同じような体験をしているのだろうな。しかしそれで世間の認知が作られている。自分もそうだ。ますます正しさとはあり得ないものということが確かになる。