仮面福祉会

できることを切り売りしています

手綱を握る

でかい犬が飛び出そうとするのを、飼い主が全体重でリードを引き抑えていた。犬の視線の先には中型ぐらいの犬がいて、その飼い主ともどもドン引きの様子で相手を見ていた。じゃれるつもりであれ、あのでかい犬に飛びかかられたらひとたまりもなかろうし、あれを止められる力がないと飼い主は勤まらないと思うと、とてもチャレンジする気になれない。そしてこの辺りで飼うには、一方通行ばかりの住宅地を走るスポーツカーに似たフラストレーションを感じる。

スポーツカーで思い出したが、近所にボルボが増えている。ディーラーが訪問していると察せられるが、その前段階で、日常の目の端にあるな、と気付くことのじんわりとした宣伝効果を感じる。営業を受ける頃には、押し売られたとは感じなくなっているのだろう。吊り広告とかCMとか、原始的な営業のなくならないわけである。

 

仕事。若い新人さんの面倒を頼んでいた同僚が匙を投げた。母子のような様子に悪くない感じがしていたのだが、結局相性が悪かったらしい。仕方がないので引き取ることにし、その処理のために久しぶりに1時間ばかり早出をした。というか、目が覚めたのが5時過ぎだったのでそのまま支度をした。誰もいない職場はいつでも快適である。

新人さんはすぐに器がパンパンになってしまう子だが、幸いやる気はあるし、本人のペースで地道にできることを増やしていく作戦なら、やっていけそうだと考えている。