仮面福祉会

できることを切り売りしています

概念を食べる

職場につくなり、ペットボトルのブラックコーヒーを飲み干した。そういう気分だった。

明日は休みだという気持ちが逸る。
出る電話と言えば、けいさつとかべんごしとかぜいりしとか、専門職のみなさんばかりである。由あって公認会計士の人と電話していて、よくわからん連帯感で労い合うに至った。法律のことも税金のことも知らないことばかりなので、士業の人と話している完全に自分がバカみたいで変に気持ちを武装してしまう。自分も士業と言えなくもないのか、ないのか?

昼にモスに行き、フォカッチャを食べる。グランピングソースと書いてあって、私は今概念を食べているのだなとかみしめた。

飲食店をやっているという一般の人から、10月1日から営業再開する予定だが、呼びかけても従業員が集まらなくて困っているという電話がある。休業補償で給料を出していて、つまり働かないでもお金がある状態で、みんなパチンコばかりしているんだと言っていた。働くよりパチンコしてる方が楽しい、という気持ちが全然わからない。不安にならないんだろうか。ならないんだろうな。怖いな。

夜、上司が取材を受けるなどしたという番組を見るため、テレビに横入りさせてもらう。すると両親はその場から見事に掃けていった。何を見ると告げたわけではないので他意がないのはわかっているが、私が見る番組には端から興味がないんだな、と捉えてしまって、むやみに寂しい心持ちになった。

いい大人が。