仮面福祉会

できることを切り売りしています

思いがけず出会う

昼ご飯を食べに入った中華料理屋で、相席になった人が日刊スポーツを読んでいた。なでしこジャパンについて大きく扱われているのが目に入り、スポーツ新聞の読者層となでしこジャパンの需要について思い至り感心した。

いだてんがちょうど女子スポーツについて取り組んでいるところだ。何話か前に、駅伝に女子は参加できないのかと聞いた女の子(シマちゃん)に対して、女が走っているところなんか見て何が楽しいんだ、みたいなことを天狗倶楽部のやつが言う回があった。なんてひどい、けどそれがこの時代・・・という思いを促すシーンであったが、はたと、自分は観客として女子競技にほとんど興味がないな、と思った。だって、特別好きな選手がいれば見るけど、純粋に身体能力を競うスポーツだったら、男子のほうが大体すごくて面白い。

しかしスポーツとは、見て楽しかったり面白かったりしないといけないもんだろうか。自由にどんなスポーツでもやってよい今の時代はありがたく、恩恵に与って自分も剣道をやったり走ったりしているところなので、見て面白くないならやるなと言われると大変困る。そんな殺生な。
スポーツを生業にするというのと、単純に楽しくやるというのが、承認と商業でごっちゃになってややこしくなっているなと感じる。

日刊スポーツにはラグビーW杯に向けた連載記事も載っていたのでチラチラ盗み読んだ。2015年のイングランド大会のマスコットキッズ(?選手と手をつないで入場する子ども)だった人のコラムのようだったのだが、
南アフリカ戦の入場で、リーチ・マイケルの手を握ったら震えていた。
というのがとても良かった。リアリズムだ。