仮面福祉会

できることを切り売りしています

事実を積み上げていくのは面白い

目の前でおじいさんが転んだので焦った。
顔を擦りむいて若干流血しているものの、転び方も見ていたし痛いところはないと言うし、病院の目の前だったので良しとして見送る。
血を拭うおじいさんの手元をふと見たら親指がなかった。

小学生と勉強をする。私はバツを付けたくないんだぁぁと言いながらバツを付けたら笑ってくれた。どうせ俺なんて的なことを言いながら眠そうにしている子のTシャツが汚れているのが気になって少し心配だ。

出身校の同窓会のフォーラムに行ってみる。卒業生で考古学者になった人たちが400万年の人類史というテーマで話をするとのこと。全く学んだことがない内容だが、学者の話を聞いてみたくて行った。それで案の定1時間過ぎた辺りからしんどくなって寝た。
後半は在校生とのパネルディスカッションだったが、質問も回答もクリアで気持ちが良い。正解があるわけではないが、自分の専門と照らし合わせたらこうだ、という回答がちゃんとあってもやもやしない。知見の深い人の話はとても面白い。

しかし、専門家とか学者などの、好きで好きでしょうがないからやっているんだ、というような発言を聞くと絶望的な気分になる。好きだから突き詰めたい、というほどのものなど、そう誰にでもあるんだろうか。さほど好きなことはないので、生きるためにそんなに嫌じゃないことをやるよ、ということが大体なんではないだろうか。私は、生きていくうえでの不安を解消してポジティブになりたい、という動機で今の仕事をしている。

生き甲斐になるぐらい好きなことがある人が本当に羨ましい。それから高校生も含め今日話していた人たちぐらい賢かったら良かった。時々、低所得の分野などで研究したいわと思ったりするのだが、まずとっかかりがわからない。研究って、何?