仮面福祉会

できることを切り売りしています

どうだと示す度胸を買う

なりゆきでコントの公演を見に行っていた。ここ何年もお笑いを見ていないので、久しぶりに芸人さんの様子に触れ、こんなに違和感を感じるようになるのかと驚いた。ボケをボケとして成立させるためのツッコミとは、あんなに大仰でうっとおしいものだったか。
ライブとは、客も同じ方向を向いてともに「楽しむぞ」とできないと面白くならないのだなというのがよくわかった。いや、みなさん間がよくて面白かったのだけど、あったまるまでにちょっと時間を食った。

先日これもなりゆきで演劇塾に参加した折に、そういえばコントのようなことをしたなと思い出した。コントというか小芝居で、互いに瞬時に設定した架空に乗っかり合っていただけだが、あれが笑いを取る方向に働くとコントといえるのかも。日常生活では相手と息が合わないと恥ずかしすぎるので「そういう体」で話は進められないが、お互い裏切らないという約束で振り切ってやると楽しいなと思った。
今は多分そういう日常の延長線上のおかしさが面白くて、力技のツッコミはちょっとうるさい。知らないうちに自分が変わって過去に触れていたものがしっくりこなくなるの、何度経験してもしみじみ寂しく、不思議な感じがする。

出演者のコメントなどが載っているプログラムが配られ、私は今家賃を滞納しています、と書いてありはっとしてしまう。電気ガス水道が止められることもしばしば・・・などと言われてはなおそわそわし、舞台を見ていてもあの人は生計維持ができていないんだな、税金も払っていないだろうな、と心配だ。笑わせたくて書いたんだろうに、職業病で殺してしまう。