仮面福祉会

できることを切り売りしています

すごいということに気付けなくてすごい

朝時間通りに起きて出勤することができてひとまず安心した。出勤さえできてしまえば仕事自体は嫌いではないので元に戻るのは容易い。むしろ規則的な生活に戻れて落ち着いて良かった。

この間のいだてんにいたく感動していた。金栗さんがようやくみんなに応援されながら走っていて、こういうの場面が見たかったよと相変わらずエモであったし、全ての要素が大変ぴったりはまっていて、とても良くできたものを見たなという感じを噛みしめた。
特に勘九郎の良さが活きていたのが嬉しかった。
金栗さんを毎週見ているので、勘九郎はもとからあんな人だったような気がしていたが、別の番組で勘九郎として喋っているのを見て、そういえばこういう真面目でシュっとした東京弁を喋る大人の男だったよなと思い出した。そして金栗さんもちゃんと大人の男になってきている。そういうところが無理なく「段々」なところがすごいなと思ったところなのだが、贔屓目だろうよ。わかっている。

別の番組のひとつがNHKマイルカップだったのだが、勘九郎がそこで、競馬が好きなのは祖父譲りです、と言っていたところが踊るヒット賞であった。祖父というのは十七代目勘三郎ではなく、七代目芝翫さんのことだ。
芝翫さんについては何冊か自叙伝的なものが出ていて、優しそうだけど腹の中が怖いおじいさんという感じで面白い。勘三郎さんのような、風のように周りを巻き込んで人生をあっという間に燃やし尽くす天才は好きにならずにいられないが、芝翫さんのように地に足を付けて淡々と結果を積み上げて人生を全うするということに憧れる。
それでテレビなどでふいに名前を聞くと無性に嬉しい。中村屋兄弟はそういうおじいさんの教えをも受けて育っているのだ。

連休明けをうまくこなしたつもりであったが、ヒートテックを後ろ前に着ていた。こんなにわかりやすいボケがかつてあったろうか。