仮面福祉会

できることを切り売りしています

親しみは伝わり方に多分影響する

印刷会社の人にサンリオキャラについて説明しないといけなかったのだが、相手のおじさんがどうやらミミィもダニエルもキティのバリエーション違いだと思っているらしい、ということにしばらく気付かず難儀した。赤いリボンのと黄色いリボンのと何もないの、で納得してくれた。

方言をしゃべる環境で生活をしたことがない。
標準語でタメ口をきけない、という話を聞いて初めて気が付いた。大人になって地元を離れた人は、大人になって知り合った人に対してわざわざ喋り方を変える切り替えをしているのか。それは違和感がありそうだし、正しく自分の気持ちを表現するのは難しそうだ。

英語を習得するための有効な方法は英語圏の恋人や友達をつくることだとよく言われるが、そもそもしゃべること自体あんまり好きじゃないのに英語でしゃべってそのうえ親しくなるとか、そんな錬金術みたいなことできるわけなくない?と思う。のと似たようなことか。
ただ方言は日本語で何を言ってるかはわかるのでそのまましゃべったら良いのではという気がするけど、その辺りは理解のできない抵抗感があるのでしょうね。

歌舞伎では江戸歌舞伎上方歌舞伎というのがあり、世話物などでは明確に江戸弁と関西弁をしゃべる。勘三郎さんの本で、ちょうど夏祭浪花鑑の稽古をしている時期に、関西弁を勉強したんだという話をしていた。
舞台だとそこがどこなのか気にせず見てしまいそうになるが、登場人物が関西弁をしゃべり、浪花の人としての振る舞いをしないと夏祭にならないし、言葉ひとつでニューヨークでも浪花になるの、当たり前だがすごいことだ。

だから方言のような歴史の見える多様性は残ってほしいし、地方出身の人とはもっと方言でしゃべって親しくなりたい。