仮面福祉会

できることを切り売りしています

魑魅魍魎が跋扈する

5月以降の中村屋の動向が全然届かないぞと調べていたら、七之助が9月に京都で四谷怪談をやるというのを見付けた。
中車さんと愛之助がビジュアルに出ていたが、これは、七之助のお岩さんに愛之助伊右衛門ということかしら。そんなの見たいに決まってる。まさか中車さんがお岩さんに挑戦とかそんな面白い可能性も捨て切れないが、それでもいい。京都に行こう。

京都といえば、森見登美彦の小説を読んでいる。そう何冊も読んだことがあるわけではないが、よくもまぁ、京都の、大学生の話であんなにたくさんの話が書けるものだととても感心する。大学生の生活のことなんて大人になってそう覚えていられるものかしらと思うが、確かにこのような学生生活がありそうだという感じがするのもすごい。そして全体的にほの暗く少し不思議なのは不思議なままで、教訓などは特にないように思えるところが安心して読んでいられて好きだ。
一緒に借りて読んでいた別の小説は、人を騙したり利用したり虐げたりする内容だったので辛くなって早めに止めてしまった。今生きている作家さんの書くもので、揺さぶられない小説が中々見つからないので森見登美彦は大変ありがたい。

京都は少し怖いし、居心地の良い場所がなさそうな感じがしてしばらく足が遠のいているが、機会があれば常に行きたいと気になっている場所ではあるのだ。祖父母の墓もある。

9月の四谷怪談南座新開場記念のひとつらしいが、ごりごりの江戸の話を持ってくるというのはちょっと意外である。NARUTOとか初音ミクコラボなどもやるそうなので、これからの京都四條南座ダイバーシティですよということか。