仮面福祉会

できることを切り売りしています

時空が歪んでいる

女木島に行くことにした。
桃太郎の鬼ヶ島ということになってる島だが、そういえば中村屋三代が襲名にちなんで行っていたなと思い出した。親子写真でおなじみの鬼の洞窟に行ってみねばなるまい。

と、ろくに調べもせずに行ったら何だかよくわからなかった。洞窟の中の説明が「鬼が会議(酒盛)をしていたところ」とか「宝の置き場所」とか「親玉の部屋」とか全部「見立て」で、根本的に鬼が架空だし桃太郎も伝説だから、微妙に本当っぽい話も希望的観測なのか、逆に本当のことが存在するのか。煙に巻かれてしまった。
でも例えば、鬼的な人たちを討伐するのに岡山から攻め込んだのが本当だとしたら、あの洞窟まで辿りつく前にボコボコにされそうな道のりだった。どうやって攻め込んだんだろうか。

結局あの洞窟が桃太郎に所縁があると言っていいもんなのかわからず、中村屋・・・と思わないでもなかったが、人工のものとしては大変なものであってそれは純粋に見ごたえがあった。

帰りのバスに乗りそびれたのでぶらぶら歩いて港に向かった。途中桜がもりもり咲いており、天気も良く四方八方風光明媚というやつで、今年は期せずして春を満喫し過ぎている。

いっぽうで、瀬戸内芸術祭のアート作品がぽつぽつと残っている様子が、祭りの後という感じで物悲しく恐ろしくも感じられる。

東京の最寄り駅に着いたら大量の酔っ払いが入り乱れており、現実、と思った。