仮面福祉会

できることを切り売りしています

根はいいやつ、に厳しいのかもしれない

何年か前に作った書道教室のホームページがおかしなことになっていないか久しぶりに見に行ったら、思ってたより良いデザインではないかと今更自画自賛した。

一昨年の夏に歌舞伎座で刺青奇偶という演目をやっていた。博徒の話をたくさん書いていた長谷川伸の作で、博打がやめられない半太郎と、それを心配する妻のお仲の人情物である。
勘三郎玉三郎のがシネマ歌舞伎にもなっており、玉三郎が演出で中車さんと七之助がやる、というのでそのとき打ち出していたのだが、どうもこの手の話には乗りきれずいつも考え込んでしまう。

博打がやめられずに借金をする。家には病気の妻がいる。妻のために博打をやめようとするが結局妻のために博打をする。
いや待てどういうことだ。博打はいけないよ、と泣いている場合ではない。ギャンブル依存は病気だから治療が必要です。
と、すっかり現実から見てしまってだめだ。

しかしこの類の、女が男で苦労してさめざめ泣くような話がわりに定番であって、どうやら七之助が好んでやっているらしいので理解できなくて残念だ。どういうところが好きなのか是非詳しく聞いてみたい。

4月から手当がひとつなくなって単純に減収して哀しい。もちろん生活はできるんだけど、哀しいのでさめざめとは泣かずに隙間産業の機運が高まる。