仮面福祉会

できることを切り売りしています

感動の強要と感じるライン

先日職場の大花いちもんめ大会が終わったので、そこかしこで引き継ぎなどが行われ何となくそわそわした雰囲気である。環境的にも花見スポットが近いこともあり、普段いないような人や卒業生や新入生などが行き交い、就活中ですかと声をかけられ、こういうところが嫌いな春だ。
4月以降も自分は特に変わりがないが、何となくぼんやりして建設的なことを後回しにしている。
しかし予定を見ていたらもうすぐこんぴら歌舞伎ではないか。桜の森のシネマ歌舞伎も始まるし、番所繰り合わせである。

勘三郎さんが生きていた時に生で見られなかった有名どころのひとつに、三人連獅子がある。
連獅子は親獅子と仔獅子に、演者の関係性を照らし合わせて見てしまうところが人気の所以なんだと思う。勘三郎さんが亡くなってから勘九郎が親獅子をやるようになり、もう仔獅子をやらないというのも寂しいね、と言ってた。更に言えば、七之助が公式に連獅子をやることはもうないかもしれない。そういういちいちに、ぐっときているのだ。

三人連獅子はシネマ歌舞伎になっているのでのちのちに見たが、本物を見られなかったことは大変悔やまれる。

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連獅子のよさを噛みしめ、年に1度ぐらいはシネマ歌舞伎でかかることがあるので是非と言いたいところだったのだが、予告動画のダサさに驚いている。シネマで見られることがありがたいのは確かだが、山田洋次が監督をしているという曰くがついて正直いいんだか悪いんだかわからない。
同時上映の「らくだ」は落語の噺だから単純におもしろいです。