仮面福祉会

できることを切り売りしています

愛すべき無駄

頭痛薬を飲んでしまい献血ができなかったので、「バジュランギおじさんと、小さい迷子」を見てきた。前に見ようと思って行ったら売り切れだったのだ。
ちょうど良い時間にベストな場所で見たい映画がやっていて更にサービスデーで安いとか、うまくいきすぎて小躍りする。ただ、頭痛で見るにはインド映画は長過ぎた。

ここのところインド映画の上映を知ると積極的に見に行っている。踊るマハラジャは見たことがないが、どれも踊る、急に踊る。台本に「ここで踊る」って書いてあるのかな。多分ストーリー上は踊る必要がないが、踊らなければいけないのだ。
こうなるだろうなと予想ができて、予想どおりになって気持ちが良いのがいい。そこに辿り着くまでのさまざまな機微や展開に、ほほうとなる。
あと、男性の役者が必要以上にマッチョなのも良い。音楽に鳴り物が多いのも好きだ。

インド映画の好きなところは歌舞伎と大体一緒だな。

そういえば去年、菊之助の企画でマハーバーラタ記を歌舞伎でやっていたな。何だかよくわからないぞと思って見に行かなかったが、意外にうまくはまっていたのかもしれない。まぁ良かったならまたやるだろう。

菊之助といえばそれよかナウシカが心配だ。

バジュランギおじさんは3、4年前の制作のようだが、印パの話でなお進行形でセンシティブだ。テーマに対してちょっと娯楽に振り過ぎてさすが雑ではと感じるところもあったが、とりあえずインドにはあのような理想を持っている人がいるんだなとわかった。