仮面福祉会

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2019年の生き甲斐を定める

いだてんを生き甲斐にしている。

歌舞伎を知らない人に、勘九郎はどのように見えているんだろうかと毎週そわそわしている。
勘九郎は全然イケメンじゃないし、大河の主役に抜擢されたのも歌舞伎界が売り出し中だからかとか言われるのもわかる。でも、後ろ楯がどうとか関係なく、勘九郎の芸は純粋に唯一無二で素晴らしいので、たくさんの人にそれが認められたらいいなぁ。

いだてんといえば、宮藤官九郎が脚本を書いた「天日坊」という歌舞伎を、もう一度やらないかなとずっと心待ちにしている。新作歌舞伎は当たり外れあるけど、あれは歌舞伎と演劇がちゃんといっしょくたになっていて、役者の良さも出ていてとてもよかった。
更に言えば天日坊は、初めて勘三郎が(生きている時に)出ないコクーン歌舞伎だったと記憶している。勘三郎が始めたコクーン歌舞伎を、息子世代に譲った初めての演目だった、というのも、中村屋のことばかり考えている自分にとってはいわゆるエポックメイキングということなのである。

そういう意味で、いだてんはクドカンへの信頼感により、勘九郎の良さを存分に知らしめてくれるものと期待しています。
というか普通にあれおもしろくないですか。登場人物が全員生き生きしてて愛おしく、見た後の多幸感がすごい。おっさんずラブレベルの多幸感。