仮面福祉会

できることを切り売りしています

優先順位それぞれ2

義理ができたから金を出せ、と言われる。

福祉のいろんな事業の中に、高齢の人とかの金銭管理を代わりにするというのがある。
通帳を預かって、定期的にいくらって決まった額を渡すような感じなんだけど、
年金でギリギリのお金しかない中で、言われるままに出しちゃうと、例えば1週間何も食べられないみたいなことになる。

義理とか、近所付き合いとかが、自分の生活より重要、っていう人がいる。
昔からのつながりが強い地域の年配の方とかで、
そういう文化で生きてきたっていうのはわかる。
だけどこちらとしては本人が生きていくことを最優先に考えないといけないから、
食べるのを犠牲にして義理を果たすっていう判断はできないんだけど、
多分本人にとっては、食べられても義理が果たせなかったら生きてる甲斐がない
ってことなんだろうな、と思うと、何が正しいのか正直迷う。
食べられないということと、生き甲斐がないとか、孤独であるとかいうことの、
どっちが生き死に関わるかって、もしかして後者ってことはないかと、ゆれる。

これからの人たちは、義理よりも損得勘定で考える傾向かなと感じているんだけど(互いに意味のない義理は果たす必要はないということ)
それが多数派になったとして、果たしてやりやすいのか。
そういう人はどんな老人になっていくのか。
ちょっと想像ができない。