仮面福祉会

できることを切り売りしています

唯一無二のわけがないけど言えない

今年度から日本学生支援機構が第一種奨学金(無利子)と給付金の枠を拡大したので、じゃっかん負担軽く進学できる人が増えた。というできごとがありました。しかし無利子でも返済はあるし、高校から学費借りて進学してる人もいるので、その借金たるやいかほどかと思います。更に都立高校が三次募集してるとかいう話を聞いて、くらくらしています。どういうこと。

個人的には、例えば進学先を選ぶのに、学力が足りなかったらその学校諦めるしかないのと同じで、お金が足りなかったら諦める、っていう選択をしてもいいんではと思っている。
でも、例えば中学不登校とかで、生活がギリギリで親もそんなに子どもケアしてあげられる感じじゃなくて、そんな中子どもがちょっと興味を示した高校が声優コースがある通信制の高校で、子どももここなら通えるって言ってるし絶対行かせてあげたい!
とか言われたら、やめときなよとか、言えない。そんなこと言ったら冷たくて悪い奴じゃん。どこが福祉だ!って言われるじゃん。声優コース行ったって声優になれるわけじゃないし就職して自立して学費返してほしいんですけどどうするつもりですかって思ってても言えないじゃん。(遠回しに言うけど)

そういうわけでいつも穴に向かってもごもご呟いている。

子どもは減ってるのに、「ネット授業だけ」「ゲームが授業」「専門学校と提携」みたいな、楽しそうだけど本当にそれ高校なのかという針の穴通すような内容の学校が増えている。それで子どもが、この高校だったら行く!っていう。でも、じゃあ、そういうのがなかった時代の子どもたちはどうしてたんだろうか。学校行きたくなくて、行けなくて、就職できなくて困窮してんだろうか。引きこもってるんだろうか。そういう人もいるかもしれないけど、多分、選択肢がなければそれはそれなりに、ってことはある程度あるんじゃないかなぁと思う。本当にそれで救われてんだろうか。

あと、こんなことでぎゃーぎゃー言ってるの東京だけという説もあるんですが、そうなのかもしれない。そうだとしたら、井の中の蛙が勢力を持ちすぎている。