仮面福祉会

できることを切り売りしています

話せばわかるわけがない

福祉の仕事をしている人たちが集まる飲み会なんかに行くと、キャリアがある人たちほどすげぇしゃべる。それを若手は神妙に聞いている。
色々経験してきた自負がある人がよくしゃべるのは、別に福祉職に限ったことじゃないか。聞き手の方が、普段仕事でも人の話をよく聞いてるから、すごく真面目に聞いてるというのが、ちょっと普通と違うかも。

もちろん気付きにつながったり役に立つ、興味深い話もたくさんあるんだけど
「相手を自分の価値観で判断しない」理想を語ってる人が、「この団体に属してる人はこういう人だ」とか「若手職員はこういう傾向がある」って判断しながらしゃべってるなぁ、と思うことがあって、性格が悪いけど多少小バカにしながら聞いている。
そういう話を、反論もせずうんうんって素直に聞いて反省したりしてる真面目な子に、スキを見て、そうは言っても色んな人がいるから難しいよねって言ってる自分も、何様なのかしらと思うけど。

理想は良い。しかし理想は全員にとっての理想じゃないし、理想どおりにはならない。
こうなったらいいのになぁと思いながら、できるだけの努力はしつつも、できないことはできないと認めて、謝ったり人に任せたり諦めたり見ないふりしたりしてる。
それはそれで胆力のいることであるよと思っている。