仮面福祉会

できることを切り売りしています

わざじゃないけどわざとであったらたまらない

訪問介護をしてたときに通ってたおうち
普段は親子の二人暮らしで、お母さんの介護に入っていた。
ある朝いつもどおり行ったら夏休みだかで小学生が一人来ていて、ひ孫なわけなんだけど
朝ごはんを食べながら、ひいおばあちゃんのことはガン無視なわけである。

ひいおばあちゃんは認知症でポロポロと忘れたことが結構多くなってきて、
ひ孫のことは知ってる子だということはわかるけど、ちゃんとした関係性と名前がわからない。だからあんまりちゃんと話しかけられない。
ひ孫の方は、自分のことを忘れているひいおばあちゃんは、ヒドイ人。
加えておじいちゃんも、ひいおばあちゃんにはキツめに当たっているんだから、そういう扱いをしていい人。と、思ってる。
そうひとしきり憶測をして、一介のホームヘルパーの自分は何かする立場にないけど、ああ何て辛い世界でしょう、と。

これはある意味、お父さんを軽んじる家庭の子どもに似ている。
もともとの関係性のせいなのか、それとも認知症への知識のなさなのか、どっちもなのかわからないけど
この子の周りの大人がもう少し、このおばあちゃんに違った接し方ができていたら
この子もおばあちゃんも、こんなに哀しい関係にならなくていいのに。