仮面福祉会

できることを切り売りしています

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

モブとしての人生をまっとうしよう

いだてんのエキストラをやってきたのだ。 大学生のときに何度かやったことがあるだが、ひとつは勘三郎さんと柄本明の「弥次喜多道中てれすこ」だった(まだ勘九郎のとき)。もちろん勘三郎さん目当てだったが、時代劇だからエキストラでも着物きられるよなと…

愛すべき無駄

頭痛薬を飲んでしまい献血ができなかったので、「バジュランギおじさんと、小さい迷子」を見てきた。前に見ようと思って行ったら売り切れだったのだ。ちょうど良い時間にベストな場所で見たい映画がやっていて更にサービスデーで安いとか、うまくいきすぎて…

あしたどうしよう

どうも私は空き時間を怖がっているようだ。ちょうど良く予定が収まるように考えていて大変めんどうでストレスなのに考えている。行き場がなく途方にくれるのが嫌なのだ。そういう時の最終手段として取ってあるのが、献血と一幕見である。 歌舞伎座では大体1…

でも、決めたらそのとおりにするだけ

4月のこんぴら歌舞伎に行く決意をしたので心配だ。ちゃんと時間までに辿り着いて着席できるだろうか。行ったら行ったで帰ってこられるだろうか。もういっそ陸路で行くか。心配だ。 もともと転勤族だったので、どこか別の道府県に住むことになってもいいかな…

借金の返済で支出が多い

入るカネより出るカネのほうが多いからカネがない。そりゃそうです。でもその、出るカネって、何ですか? 月々の借金の返済が家計を圧迫している 何か過去に借金をしないといけないような事情があったのでしょう。昨今銀行や消費者金融はもちろん、クレジッ…

マイルストーンが増える一方

ドナルド・キーンが亡くなったと知り、そうか。と思う。自分の寿命を分けても死んでほしくない人というのがいて、そのうちの一人だったので悲しい。戦時中の大人がいなくなりうやむやになってゆくな。 ドラえもんとNHKしか見ない子ども時代だったので、21世…

しかし北国では春を待っているだろう

生暖かくて憂鬱だ。春が苦手なのだ。 東北はからっとした明るさがあって、東北の人はとことんダメになるとて明るい、というような話を井上ひさしがしているのを読んだ。草原がある、何もない、人もいない、木が1本立っている。淋しいけれど白々と明るい感じ…

明日元気になりたい

田中圭がアメリカ人をやっているのを見てきたが、アメリカ人のままじゃないと成立しないのがよくわかった。ふむ、と考え込んで帰路につくタイプの内容だったので、パンフレットを買って帰る。 歌舞伎以外の舞台はわりにテーマ性の強いものを見がちだ。一体こ…

来世は虫かも知れないぞ

共感はできないがわかる、ということがあるなと思う。 去年、ハリウッドが舞台の演劇を日本人がやっているのを見た。役者さんが良かったし面白かったのだけど、外国で作られた演劇の日本版、というものの存在理由が理解できていない。全員日本人で日本語なの…

よければよいでよいではないか

ファミリーヒストリーを見た知人に、中村屋は本当にすごいのか。本当にすごいのは誰なのか。という質問を受けた。すごい、とは。 すごい、が「芸を認められている」という意味なのであれば、人間国宝に指定されている人がすごいと言えるのでは、と答えた。十…

まだその場に立ち会ったことはない

島からはもう帰ってきた。 昨日今日とたまたま人の亡くなる話を聴く機会が続いた。祖母の死を経験してから、人が亡くなることの悲しさが実感としてわかるようになったせいか、聴くとすぐ泣くがコントロールもできる。昨日今日と聴いたのは、高齢者の看取りと…

ただし島は除く

夜10時の船で仕事に向かう。完全に日常から外れているのに仕事というごりごりの現実なので、先週からずっと面倒だなと思っていたが、いよいよ憂鬱だ。とりあえず船には乗れたが、夜景をすすめる放送がかかりなおなお憂鬱だ。見ないとダメですか。 島といえば…

やるのは好きだが見るのはそこそこ

書道ができるのだが、大概何の役にも立たない。月に1回サービス付き高齢者向け住宅で書道教室をやっているのだが、大体1人か2人しか来ないし、かな文字を書きたいとリクエストされる。書道ができるのだが、漢字しか書けないのだ。 漢字しか書けない書道と…

おおきにお喧しゅうございました

ぼんやりしていたら乗り過ごしてしまったので旅程を変えた。 昨日、上司への不満が募りつい噛みついてしまった。チーム内不和につながるので良くなかったと反省している。今度からあれは昼行灯なのだと思おう。そのうち急にキャラ変して討ち入りしてくれるに…

泳がせておいて泣きながら殺す

携帯をポケットに入れたつもりで落としてすぐに回収した。駅のホームで落として即、駅務室に届けられていた。素晴らしい連携プレーでありがたい。受け取りに際し、身分証はいらないからロック解除をしてみせてくれと促された。何という未来。たとえ名前が書…

文学ということをようやく知る

いだてんの美川くんが夏目漱石に影響され過ぎているのがとても良い。思春期に読んだ本でその後の人生がこじれる感じ、あるなと思う。それがリアルタイムの漱石だというのが面白い。 千円札が夏目漱石でなくなって随分経つが、漱石がお札になるほど偉い人なの…

自分も含め、全部だいたい同じになる

改めて19年前の筋書を読んでいたら、勘太郎(勘九郎)が鏡獅子を踊っていて驚愕した。高校生が歌舞伎座で鏡獅子とかまじか。見たかった。 日々の取り返しのつかなさに恐れおののいている。 例に漏れずボヘミアン・ラプソディを興奮したので、クイーンメンバ…

何度も疑うが丑年だったから間違いない

愛用の手袋の片方なくしたのが見つかった。自転車置き場でふと顔をあげたらそこにいた。僥倖。今日は祖母の命日である。 祖母は関東大震災の1か月後に東京で生まれ、夫を徴兵され(死んでない)、兵庫在住時に阪神淡路大震災にあい、最後にレビー小体性とい…

箱に入れて取っておきたい

今日はNHKで中村屋のファミリーヒストリーをやる。そんなの面白いに決まっててずるいぞありがとうありがとう。 予告を見た感じでは菊五郎ではなく歌六の話に軸を置くようで、きらびやかでない面に明かりが当たるのは良いことだ。欲を言えば播磨屋と音羽屋と…

身近になると怖くなくなる

すっかり晴れたので、恒例の買い物同行に向かう。バスに乗ると高齢化率の高さを思い知り、席を譲るべき対象に迷う。堺屋太一が亡くなったというNHKの通知を受け、速報される人とされない人の判断基準はどういったものなんだろうと思う。 昨日、上野で江戸絵…

雪は暗くて悲しいもの。という感じがしない

雪が降った。雪が降ると宮沢賢治の、あめゆじゅとてちてけんじゃ、というのを音読させられたのを思い出す。今日のうちに遠くへいってしまう妹よ。 歌舞伎で雪が降るのは、辛くて厳しい場面ばかりだ。歌舞伎でなくても、雪が降ってハッピーという感じのものを…

虚構ぐらいは思いどおりになってほしい

日常があまりにも思いどおりにならないので、展開が読めず、悪い結果になりそうなものを敬遠している。スポーツなども、結果が良かったらしいものだけ後で見たりするし、本も同じものばかり繰り返し読んでいる。結末を知っていると安心するし、知らなくても…

必要ないことは必要ないのかという禅問答

できれば最短距離を行きたい。しかし映画館や劇場など逃げ場のないところに入ってしまうと、どんな回り道でもそういうもんかと受容できる。 11月に平成中村座に行って、久しぶりに忠臣蔵の七段目を見た。内蔵助が祇園で遊び呆けているのは敵の目を欺くためで…

白地の着物が似合う人が好き

昨年のトップニュースは断然、「七之助、揚巻役者になる」であった。その折には持てる最大限の手段を用いて、花道横の席を確保した。花道を見上げた時、多分自分は鰯みたいな顔をしていた。 助六は面白い。ものすごくかっこよくて美しくて贅沢なのに内容はほ…

設定で死ぬ気配がする

それにしても、桜の森の満開の下は良かった。良かったので1等席で見た後に幕見席でも見て、坂口安吾の本も読んだ。そして4月のシネマ歌舞伎をずっと楽しみにしている。 去年、もとの演劇版をやっていたので見に行こうかと思ったのだけど、モチベーションが…

これからは新劇の時代だとかなんとか

最近ドナルド・キーンの本を図書館で見つけては読んでいる。そんな折、たまたま福田善之の「オッペケペ」を見ることになり、明治維新からずっと、歌舞伎の立場ってのは変に難しいもんだなということに触れ、面白がっている。 スーパー歌舞伎とかコクーン歌舞…

大変そうでも役に立てる感謝される

中学校で福祉の授業をやった時のアンケートをずっと見ていたら、福祉の仕事は大変そう、でも役に立っててすごい、感謝されていい、をループしてつまらないなと思ってしまった。空気読んで正解の答え書いてつまんないとか言われて、子どもは気の毒だな。 先日…

美しいものは手元に置いておきたい

ここ1,2年、吉沢亮が最も顔の美しい人だと思っているので、手元に置いて観賞したくて写真集を買った。 何年か前に源氏物語(与謝野晶子訳版)をせっせと読んでいたのだけど、美しい人は教養もあり心も美しく、醜い人は身も心も醜い、清々しいぐらいに美し…

払うべきものを後回しにする

払うべきものってなんでしょう。家賃、光熱水費、携帯代、税金、借金の返済、養育費、仕送り。そうですね、常識的には払わないといけないんですが、先々の収入の目途があるなら、払わないでも死にはしないものは後回しにする、というのも応急対応としては、…

2019年の生き甲斐を定める

いだてんを生き甲斐にしている。 歌舞伎を知らない人に、勘九郎はどのように見えているんだろうかと毎週そわそわしている。勘九郎は全然イケメンじゃないし、大河の主役に抜擢されたのも歌舞伎界が売り出し中だからかとか言われるのもわかる。でも、後ろ楯が…